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 日本人ボクサーFIGHT 27.Jun.2008
 日本人ボクサーTAKA NICE FIGHT !!

ヨーサナンは貫禄のKO勝利!!

会場に詰め掛けた多くの観客

この日とばかりに屋台も臨時参戦
日本人プロボクサーTAKA NICE FIGHT!! 拳で語り合う男たちの競演
2008年6月27日(金) パタヤ郊外に位置するノンプルー市役所の特設リングにて、興行試合が催された。30℃をゆうに超える猛暑の中、会場に詰め掛けた地元タイ人、そして外国人たちの数は、平日の午後であるにも関わらず、満員よろしく大盛況!!やはりタイは、格闘技が一般市民にも深く根付いた環境なのであろう。子供から大人まで男女問わず、まるで家族で日曜日のピクニックにでもやってきた・・というノリだ。

試合のほうは、メインのヨーサナン(元WBAスーパーフェザー級王者)が第一試合。
テレビ局(7ch)の中継車も入り、ライブ放送されるほどのビッグイベントだったが、控え室のテントを隣にする敵、味方ともに試合前の選手たちに緊張感はさほど感じられず、ほのぼのとした空気が漂っている。
そんな南国の穏やかなムードの中、ゴングとなった。Fight!!

相手は、現フィリピンバンタム級・Sバンタム級王者のジムレックス・ハカ。当然のようにラウンドを重ねるごとに俄然盛り上がってくる会場のボルテージ。「オホォー(Oh!)」だとか「パイ!パイ!(イケ!イケ!)」だとか、観客たちの応援にも次第に熱がこもる。そんな観客たちを更に盛り上げるアナウンサーの掛け声。第3ラウンド、万全のコンディションで格の違いを見せるヨーサナンが、ロープ際にハカを攻め立てる場面が増えてくる。そして、第4ラウンド、一気に畳み掛ける野獣ヨーサナン。圧勝ともいえる貫禄のKO劇で勝利した。

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サッダムもKO勝利!まさに猛獣

熱戦で期待に応えたTAKA!!

試合後も晴れやかな表情
格闘技に酔いしれるアジアの昼下がり
第2試合は、サッダム・ギャットヨンユット(現ABCO王者)が、これまた猛獣のような怒涛の攻めで2RKO。これぞ格闘技の真骨頂!!そして、外国人の試合などを挟み、いよいよ第5試合、われらが日本のサムライボクサー(?)TAKAが満を持して、リングに上がる。

対戦相手は、サッダムと同門の現役ボクサー。見た感じ、面構えはそんなに強そうに見えないが、タイは格闘技王国。子供の頃からすでに何百試合とこなしているのが普通なので、もちろん侮ることなど出来ない。そして、やはり相手はかなりの試合巧者だった・・。すでに南国の気候に慣れているはずのTAKAも異国での試合は初めて。的確にパンチを繰り出してくる相手を前に、ボディーをもらう場面が増えてくる。「八百長以外では簡単にタイ人には勝つことなど出来ない・・」。そんな考えが、おそらくタイ人の、観客たちのいつもの目線だったろう。

ぽっかり空いた顔面に、小気味よい一発を見舞われる。。「そろそろヤバイかも・・」。リング下で応援しながも格闘技素人の僕は、単純にそう思った。だが、TAKAは倒れる素振りを全く見せない。いや、逆にラウンドを重ねるごとに、スタミナを失っていく相手を攻め立てるシーンが増えていく。

「イケ!TAKA!絶対に気持ちで負けるな!!」。そして、序盤は一方的になるかと思われた試合も、いつしか大激戦へと変貌していた。純粋に格闘技を楽しみに来ているタイ人観客たちからも、どよめきと歓声が飛び交う。そして、計4ラウンドを終え、結果は判定負け―。

「ナイスファイト!!」。目の肥えた観客たちは熱戦を演じた二人の健闘を多くの拍手でたたえた。
歩み寄るジムのトレーナーたち、ヨーサナン、そして相手陣営。みなが皆、心動かされる余興だったとでも言うように同様に「ナイスファイト!」と声をかけTAKAに歩み寄ってくる。「TAKAはたくさん打たれたが、あいつはストロング・ハートを持っている。ファイティング・スピリッツはスジョー(最高)だった!」。あるトレーナーは興奮と感心の入り混じった面持ちで僕に伝えた・・。

実際、僕もリングサイドで身震いがした。いい瞬間に立ち会うことができたと思った。でも、敢えて「ナイスファイト!」とは簡単に言いたくない。プロボクサーだから当然?いや、それが彼の生き様なのだと思う。試合後、晴れやかな表情のTAKAからこぼれる笑みには、純粋に異国でのFightを楽しんだ・・という実感がこもっていたように感じた。。「気候も人も暖かくて、のんびり過ごせる空間。そんな快適な環境で、もう一度大好きなボクシングを楽しみたい!」。TAKAはそんな思いを見事に実践したのだと思う。それは理性ではなく本能、いや魂のなせる業である。

そして、それは拳で語り合う男たちにしか分からない世界なのであろう。

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[文/写真] 2008年6月27日(金) by daotok
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