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| 謎の言葉を口走る女 |
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とあるバービアで。ベロンベロンに酔っ払ったオバチャンが、席に座るや絡んできた。そして、開口一番、僕に叫んでくる。「パッキン!パッキン!」。
はあ?パッキン?今まで聞いたこともないタイ語である。初めは「ファッキン!」というあらぬ英語を投げかけているのかと思ったが、どうやらそうではないらしい。
「ユー、パッキン?ボーイフレンド・ミー・パッキン」。解釈すると、「あなたはパッキン?私の彼氏はパッキンだ」。となるが、おそらくパッキンとはどこかの国の名前なのだろう。 |
「いや、僕はコンジープン(日本人)だけど・・・」と返答するが、オバチャンは全くお構いなし。あなたはパッキンみたいだとか、パッキンに行きたいだとか、パッキンはいい人だとか、自分の都合のみで一方的に会話を進めるばかりで、まったく話が見えてこない。オバチャンに尋ねる。「パッキンって、パキスタンのこと?」。「ノー!(違う)」。「バッキンガム?」。「ノー!(違う)」。言葉から連想して、パッキンが何なのかを聞くが、肝心のオバチャンは、パッキンを英語で何と言うのか知らず、しかも酔っ払ってタイ語すらもろれつが回ってなくて、よく理解できない。
「パッキンって何?」。「パッキン・・・」。答えはそれだけである。(汗) いったい何なんだパッキンって!しかも、このオバチャンの発する「パッキン!」の発音にかなりはまってしまった。面白くなってきたので、オバチャンに質問を続ける。
| 「パッキンは国の名前?」。「YES!(そう)」。 |
| 「パッキンはどこにあるの?」。「タイから3時間ぐらい」。 |
| 「パッキンはパタヤによく来るの?」。「パッキンはパタヤにウヨウヨいる」。 |
| 「パッキンは何語を話すの?」。「パッキン語」。 |
| 「パッキンの特徴は?」。「パッキンは勤勉でよく働く」。 |
| 「パッキンはどういう顔立ち?」。「パッキンはコンチン(中国人)に似ている」。 |
| 「パッキンはアジア人?」。「YES!(そう)」。 |
皆さん、これでどこの国か分かりますか?そして、台湾、インドネシア、マレーシア、バングラデシュ、モンゴル、、思い浮かぶ限りのアジアの国名を言うがオバチャンの答えは全て「NO!(違う)」の一点張り。その他の子に聞いても、パッキンを英語で知っている子はいない。何なんだ、パッキン。。ただ、「タイ語で、コンパッキン(パッキン人)って言うの?」と尋ねると、オバチャンは自信満々に、「YES!(そう)」というだけである。でも「コンパッキン」→「コン●●」というからには、「●●人」と言うことは確かである。国の名前か、都市の名前か、部族の名前か、それとも民族の呼称か。「ホンコン?」「マカオ?」。思いつく限りの都市名を言っても、「NO!(違う)」。
もう、想像は膨らむ一方である。何なんだ、パッキン。。「コンチン(中国人)ではないの?」。「NO!パッキンはコンパッキンだ」。何なんだ、パッキン。。で、結局、その日は答えも見付からぬまま、家路についた。そして、翌日、英語の話せるタイ人に聞いてみた。「パッキンって知ってる?」。「パッキン?」。「コンパッキンなら分かる?」。「あぁ、北京のことでしょ」。「・・・・・・・汗」。というわけで、答えは「北京人」ということだったわけだが、、結局、オバチャンの言う「パッキンは国の名前だ」とか、「パッキンは中国人に似ている」とかいう言葉に踊らされていただけであった。。灯台下暗し・・。
「あんた、パッキン(北京)ってバリバリの中国じゃん!」。人騒がせなオバチャンでした。 |
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